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福祉車両のすべてがわかる本―最新168モデルの使い勝手を徹底チェック
福祉車両とは、身体にハンディキャップのある人や高齢者などが使いやすい配慮や工夫を施した車のことです。
今や福祉車両は「特殊なクルマ」ではなく、あらゆる人に優しいクルマとして、人々のクルマ選びのひとつとなりつつあるといえるでしょう。
しかし、最近は、高齢者が増えてきていること、多種多様な車種のほとんどが福祉車両に対応していること、しかもカーナビをつけるのと変わらない金額で買えること、などから、標準車を購入するときの「グレードアップ」として考える人も増えています。介護を必要とする高齢者を乗せるということを前提に、福祉車両の選び方を考えてみましょう。
福祉車両といっても、メーカーが初めから福祉車両専用として作ることはほとんどありません。既存のクルマに目的に合わせた装備を付け加える場合が大半です。
介護する高齢者が車いす利用の場合、車いすのまま乗り込めるクルマがいいのか、車いすからクルマに移乗するほうがいいのか、車いすの収納は必須なのかなど、高齢者の状態によって機能選びも異なります。
クルマを選ぶのは、介護される人本人よりも、殆どがその周囲の家族です。しかし、車いすごと乗車すると、いすへの乗り移りがない分、介助は楽ですが、車いすは走行中の振動が大きいので、乗っている人の疲れは大きくなります。長距離の移動には不向きでしょう。
また、実際に乗ってみると、身体の大きな人は頭が窓枠や天井にぶつかってしまったり、膝が曲がらない人が足を伸ばすのに十分な空間がない、などいろいろなことがわかります。
介護される人の立場に立って、実際に乗ってチェックすることが大切です。
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